お知らせ

 3月17日号 法文学部と文学部①

 今日は学部について少しお話をしたいと思います。

 松山北高の隣、愛媛大学には「法文学部」があります。隣の大学ですので、私たちにはなじみがありますが、全国の大学を見渡すと、

「法文学部」は比較的珍しいですね。近隣では、島根大学や鹿児島大学などがあります。

 「法文学部」は法律を学ぶ法学部、文学を学ぶ文学部が単純に合わさった学部というわけではなく、法学、経済学などの社会科学と、

文学などの人文科学を、問の垣根を越えて学ぶことが可能であるという「学際性(研究などがいくつかの異なる学問分野にまたがって

関わる様子)」に特徴があるようです。そうすると、人文社会学部(静岡大学、高知大学、琉球大学など)、総合科学部(広島大学、徳島

大学など)、教養学部(埼玉大学)なども「法文学部」と似ているところがあります。国際系の学部(山口大学、神戸大学、宇都宮大学など)

も同様です。時々複雑化する現代社会に対応するために、狭い専門性を超えて思考できる人材が必要とされています。そのような時勢に

応じて、学際系の学部や学科も増加しています。

 学部名が同じでも大学によって異なるコンセプトで学部を構成していますし、学部名が違っても近い内容を学べることもあります。

いくつかの大学を比較して調べることで、各大学の特徴を知るだけでなく、自分の志望も明確になってくると思います。

(→法文学部と文学部②へ続く)