お知らせ
令和3年度 校長室
ごあいさつ 「心躍る学び合い ~一朶の雲を目指して~」
愛媛県立松山北高等学校長 友澤義弘
本校は、明治33年の北予中学校として創立されて以来、120年の歴史を刻んできた伝統校であり、121年目となる今年は、未来に向かって新たな歴史を刻む第一歩となる年であります。これまで本校で学び、巣立っていかれた卒業生は、4万人を超え、県内はもとより全国各地の様々な分野で活躍し、大きな功績を残され、母校の名を高めておられます。
平成21年7月8日に行われた北斗塾講演会において、当時松山市長であった中村時広愛媛県知事が、「坂の上の雲」のあとがきについてお話しされた内容を一部ご紹介させていただきます。(以下、校友会誌「北斗」第56号2010から抜粋)
「明日からどうしようという思いになったこともありました。その状況に、その心境に立ち入った時に、必ず開くのが『坂の上の雲』のあとがきであります。
『坂の上の雲』のふるさとが、この松山ということであります。そして、『坂の上の雲』のふるさとを語れる、日本でただ一つの学校が松山北高等学校です。
あとがきの文章には、こういう風なことが述べられています。「この物語は、こっけいなまでに楽天的な連中の話であります。彼らはそのような時代人の特質として前をのみ見つめて歩く。もし目の前に坂道があり、仰ぎ見る青い天の中に一朶の白い雲がかがやいているとするならば、彼らはその雲のみを見つめて、ひたすら坂道を登ってゆくだろう。」
昔の話ではありません。オリンピック選手だってそうです。オリンピックに出るんだ、その目標に向かって、ともかくみんな厳しい試練に耐えていく。一人の人生のために、その雲の大きさなんかどうでもいいんです。小さくてもいい、大きくてもいい。でもその雲が見つめられているかどうかが大切なのです。
自分は、受験で合格して絶対その学校に行くんだというのも「坂の上の雲」です。もうすぐ高校野球夏の大会が始まる、甲子園目指していくんだというのも「坂の上の雲」です。雲はつかんだ瞬間消えるでしょう。でも次の雲をまた見つけていく。それが人生。延々と続いていくはずなんです。上り坂だから当然のことながら、辛いな、しんどいな、苦しいな、そんな思いが付随してきます。でも、雲をつかむぞという思いがあれば、しんどさというのは、やりがいに途中から変わってくるのです。辛さというのは、生きがいに変わってくるのです。そして、苦しさというのは、雲をつかんだときの感動に変えることができるのです。
これから、限られた人生の中で、みんなもいろいろな経験をすると思います。常に坂の上の雲を見つめ続けて、そしてそれに向かって登っていくような、充実した道のりを歩んでもらいたいなと思います。」
松山北高等学校の皆さん、「質実剛健」の気風と「清楚」の心を受け継ぎ、校訓である「文武心」の三道三立の精神の下、自らの目標を実現するため、努力目標「心躍る学び合い ~一朶の雲を目指して~」一人一人が、自分の目標や夢に向かって、出会った仲間の良さを互いに認め合いながら、大いにチャレンジする高校生活にしましょう。
保護者の皆様、将来性豊かなお子様を育ててこられ、本校にお預けいただきまして、心から感謝申し上げます。私たち教職員一同は、生徒たちが卒業後には、社会に貢献できる素晴らしい若者として社会に羽ばたいていけるよう、全力を尽くす覚悟であります。ここに改めて本校教育活動に御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げます。
・令和3年度 大学入試説明会(6/30)
・全国高校総体、四国総体壮行会挨拶(7/12)
・令和3年度 第1学期終業式 式辞(7/14)
・令和3年度 第2学期始業式 式辞(8/23)
・体育大会 開会挨拶(9/1)
・令和3年度 第73回卒業証書授与式 式辞(3/1)
・令和3年度 称賛式(3/18)
・令和3年度 第3学期終業式 式辞(3/18)