「心躍る学び合い」 ~ 一朶の雲を目指して ~

 

校長 長井 俊朗


 本校は、明治33年に設立され、今年度創立120年を迎える県下屈指の伝統校です。北豫中学校の質実剛健、城北高等女学校の清楚の気風を受け継ぎ、4万人を超える有為な人材を世に送り出してまいりました。同窓生は、地元愛媛県はもちろん、全国各地で活躍しております。「文武心」三道三立を校訓に掲げ、県下有数の進学校であるとともに、部活動も活発で毎年多くの部活動が県大会で上位に入賞し、全国大会に出場しています。高いレベルの文武両道に加えて、日々の教育活動の中で心を育てる教育にも力を入れており、バランスのとれた社会貢献できる人材の育成をめざしています。

 

 4月8日に360名の新入生を迎え、生徒数1,071名で新学期をスタートしました。本年度は、創立120周年を迎える節目の年に当たり、「心躍る学び合い ~ 一朶の雲を目指して ~」という、新たな努力目標を設定しました。地域連携、ICT教育環境の整備、アクティブ・ラーニングの推進等に取り組むことにより、心躍る学び合いの旅に生徒をいざなうような教育の実現を目指し、生徒間はもちろんのこと、教師と生徒が向上心を共にする同志として、互いに学び合うという対等の関係を構築していきたいと思います。また、本校第4代校長秋山好古先生も登場する、小説『坂の上の雲』のあとがきで、司馬遼太郎は、日本を欧米的近代国家にしようと、自らの目的を疑うことを知らずに奮闘する明治人たちを、「楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、前をのみ見つめながらあるく。のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、それをのみ見つめて坂をのぼってゆくであろう」とたとえています。さらなる高みへと登ろうとする姿勢を大切にしてもらおうと「一朶の雲を目指して」をサブタイトルとしました。

 

 入学式の式辞では、今回の人類の危機とも言える新型コロナウイルスの感染により、さらに分断されるのではなく、聖徳太子が十七条憲法の冒頭に掲げた「和を以て貴しと為す」という言葉を原点とし、どのような制約の中でも、みずみずしい感性を失うことなく、基本的に人間というものを信じる素直で前向きな姿勢を保ち続けてほしいと生徒諸君に呼びかけました。詳しくは、次をご覧ください。

 

令和2年度 愛媛県立松山北高等学校 入学式式辞 全文

 

 新テストは頓挫しましたが、学びの形が劇的に変化したターニングポイントとして、歴史に刻まれる年になることでしょう。今こそ、本校の指導目標に掲げる、「感謝から自立と共生へ」がキーワードとなります。澄みたる瞳に叡智を秘めた生徒諸君には、「自らの頭で考え、他者と対話することの大切さを共有できる学び」を創り出してほしいと切に願っています。皆様には、改めて本校の教育活動に対する御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

令和2年度 第2学期始業式 式辞 (8/20掲載)

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