お知らせ

3月25日号 文系?、理系? それとも・・・。

 

国立大学で広がる<文理融合学部>

 九州大学が2018(平成30)年度から「共創学部」を新設されました。人文社会系と理工系の学問を融合した教育がポイントとなっていますが、「文理融合」は九州大学だけではありません。2017(平成29)年4月から新潟大学は「創生学部」をスタートさせるなど、他の国立大学でも、文理融合は、国立大学にひろがっています。

背景には人文社会系再編の要請

 なぜ国立大学で、文理融合の教育が注目を集めつつあるのでしょうか。

その理由の一つは、社会のグローバル化やICT(情報通信技術)の急速な進歩により、従来の学問分野で区切られた教育だけでは、これからの社会をリードしていく人材を育てられなくなっているからです。たとえば、人工知能(AI)の進歩には「ビッグデータ」の活用が不可欠ですが、その分析には人文社会科学の視点も求められています。

 

九州大学では、共創学部は、従来の手法では解決が困難な問題に対して、文化や宗教などの多様性を理解しながら、分野横断的な発想をもって解決手段を見つけることのできる人材を育成するため、既存の学問分野を横断した「文系マインド・理系マインドや多様な方法論」を身に付けることを狙いとしています。文理融合を正面から打ち出した学部といえるでしょう。

新潟大学では、「課題発見・課題解決能力」の育成を目指して、人文社会系と理工系の他学部が提供する22科目を選択して学ぶことができる、文理融合の教育を柱に掲げています。同様に、横浜国立大学の「都市科学部」、滋賀大学の「データサイエンス学部」、島根大学の「人間科学部」なども、社会科学系の分野に自然科学系の学問を取り入れたり、あるいは理工系分野に社会科学系の学問を取り入れたりするなどで、文理融合を図っています。この他、宮崎大学の「地域資源創成学部」でも、地域のリーダー育成のカリキュラムの中に「生物学」「食品学」「作物栽培学」などの科目を取り入れています。


 

愛媛大学は!!   社会共創学部

 社会共創学部では、高等学校までの文系・理系に分かれた学びではなく、学部内のさまざまな学科・コースが展開するカリキュラムを通じて、文系・理系の両方から社会共創の基礎となる知識や理論を学びます。

多彩な4学科、10コース

産業マネジメント学科

 ・産業マネジメントコース
 ・事業創造コース

産業イノベーション学科
 ・海洋生産科学コース
 ・紙産業コース
 ・ものづくりコース

環境デザイン学科
 ・環境サステナビリティコース
 ・地域デザイン・防災コース

地域資源マネジメント学科
 ・農山漁村マネジメントコース
 ・文化資源マネジメントコース
 ・スポーツ健康マネジメントコース

 

興味をもったら、各大学のホームページからどのようなことが学べるか調べてみよう!!