令和2年8月1日

天童荒太さんからのメッセージ(←クリックするとPDF文書が開きます)

 

 みなさんは天童荒太さんの作品を読んだことがありますか。天童さんは、松山北高校第30回の卒業で、みなさんの大先輩です。平成20年には『悼む人』で直木賞を受賞され、ほかにも『家族狩り』『永遠の仔』『包帯クラブ』など多くの作品を書かれていて、日本を代表する作家のお一人です。

 

 昨年刊行された『巡礼の家』は、道後の温泉宿を舞台にした作品で、遍路道で行き倒れた少女が温泉宿で再生してゆく物語です。少女にとって帰る場所、あたたかく迎えてくれる場所として、道後が描かれていて、幸せな気持ちになれます。天童さんは、昨年松山市の魅力を全国に発信するための「いい、加減。まつやま」応援団特別団員に任命されました。帰る場所としての松山を、作品を通じて魅力的に伝えていらっしゃるような気がして、天童さんの地元松山への愛情を感じることができます。

 

 そんな天童さんに、是非にとお願いして、今年度の創立120周年記念講演に来ていただく予定でした。しかし、残念ながら新型コロナウイルス感染症の流行により、記念行事そのものが来年に延期となってしまいました。そこで、在校生、特に卒業する3年生のみなさんへメッセージをいただけないかとお願いしたところ、快諾していただき、今回の講演で皆さんに伝えたかったことを文章にしてくださいました。天童さん、本当にありがとうございました。

 

 後輩の皆さんへの深い想いが込められたメッセージを、じっくりと読んでみてください。そして、友人やご家族の方と一緒に、いろいろ話し合ってみてください。天童さんのメッセージが、みなさんが今回のコロナ禍を乗り越え、幸せな人生を送る力となることを願っています。

 

校長 長井 俊朗